新型感染者のインフレーション効果
- 2020.07.25
- アフターアース
東京都の新型新規感染者が急増している。これは検査数を大幅に増やしているのが原因だ。以前の様に37.5℃以上が4日間続いたらをPCR検査の条件にすれば1/10以下に減るだろう。では、何故この様に事になっているのか?
まず、PCR検査が少ないという批判があり、実態を反映していないという声があった。また、緊急事態宣言下で無いため、休業要請や外出自粛を要請出来ない。その為、接触機会を減らせないので、潜在的なコロナ感染者を積極的に見つけ出す必要がある。
また、前回の反省から症状が重くなってから検査、入院では重症者が増えてしまうので、早めに検査、隔離する手段を取ったと見るべきだろう。
あと、これまでの検査方法で捉えられる新規感染者が一桁最低2人まで減り、重症患者も減ったので、医療体制も余裕が出来たので、この機会に徹底的に検査して感染者を一掃したいという欲も出たと思われる。
そしたら予想以上に感染者が見つかってしまい収拾が付かなくなってしまったというのが目下の状況と思われます。これは、どうすれば良いのでしょうか?
一つは、検査基準を元に戻して37.5℃以上が4日間にする。そうすれば毎日の新規感染者も20~30人になるだろう。しかしそれでは感染対策として敗北感が強すぎる。何の為の改善だったのか。
二つ目は、毎日200~300人の新規感染者が出ても気にしない。殆どは軽症又は無症状者なので療養所に回して、病院に入院させない。それで出来るだけ医療機関に負担を掛けない。療養所だって医療スタッフ配置させなければならないので負担は出るが入院させるより負担は少ないはず。
最近は毎日200~300人なので都民も誰も驚かなくなっているが、これも感染者のインフレーション効果で慣れもあるが重要度が低下していると感じている。心理的にはこれも重要である。
また無症状者の扱いも、もっと正確な検証が必要である。無症状という位だから何時感染したのか分からない。PCR検査で陽性になっても感染力が無くなっている人も含まれる。症状が無い人は感染から6日間で人に感染させなくなるというデータも集まっている。
なので、療養所の確保も有料の民間ホテルなので都の施設を利用するとか、隔離期間の短縮、感染力の見極め、と課題がある。死亡者が減っているのは良い傾向なので、あと重症者が今後どういう傾向示すかが重要である。
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