政府の新型対策のちぐはぐ感
- 2020.07.13
- アフターアース
新型対策の最近の動きは違和感だらけである。一体政府は何に動かされているのだろうと思ってしまいます。政党には様々な団体からの要望が届くと思います。それが政権にも上がってきて政策にも表れると思いますが、一部の団体の利益を優先する事なく国民の安心になるものでなければなりません。
緊急事態宣言も遅すぎるという批判を受けたのもギリギリまで経済への影響を受けないようにする為の手段だったと思います。しかし、その後、緊急事態宣言は必要なかったと言われる言説もあって、今回はより慎重になっている様子もあるかもしれません。
それにしても、東京都で連日200人超えの新規感染者が出る中で、イベント5000人までの緩和策やGo toキャンペーンを前倒し発表とか、タイミングというのを少しは考慮してください。前から決まっていたので変えられないというのでしょうか?何の為に政府が存在しているのかも分かりません。予定通り進めるのは官僚の仕事で、何か起こった時、調整するのが政府の仕事では無いでしょうか。
政府は東京問題とか言って、問題を東京だけの問題にしようとしていますが、これは積極的なPCR検査を止めなさいと言っているようなものです。確かに東京都は以前から夜の街、ホストクラブの感染が発生していたのに具体的な方策を取らず、放置してきた面は否めません。しかしこれも国と東京の連携がうまく行かず取るべき手段が無かった感じです。
そこで小池都知事が出してきたのが、徹底的な積極的検査ですから、ある意味、国の無策が東京都の新規感染者を増やしたとも言えます。無症状者も含んだ感染者の数を。少しでも感染の疑いがある人を全員隔離してしまえば、感染者は減るはずです。しかしやればやるほど感染者が発見されてしまい、感染の広がりは予想以上だったという感じです。
これは一時、北九州市でも見られた現象ですが、東京は数の規模が違いますので完全に封じ込めるのが難しいのが現状です。まるでパンドラの箱を開けてしまったかのように次から次へと現れてしまって収拾がつかない感じです。
またステップ3で緩和された劇場での感染も見つかり、東京は危機的状況になりつつあると考えていいでしょう。小池都知事も以前ほど積極的な対応をしなくなり誰もが放置状態に見えます。このままでは感染拡大間違いなしになりつつあります。
どうして政府はメッセージ一つも出せないのでしょう?5000人イベントもGo toキャンペーンも延期の可能性もあると言う事もできないのでしょうか?それすらも消費を冷やしてしまうという事でしょうか?
持ちうる選択肢を提示して今後の状況次第で選択肢は変わって来ると示すのが政府の役割です。硬直したスケジュールを実行するのは政府の役割ではありません。そこを間違いなく行って欲しいものです。
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