21世紀のパラレルワールド感染症編

21世紀のパラレルワールド感染症編

パラレルワールドと言えばオリンピックで東京の現状とIOCの認識が大きく違っている事によりオリンピック会場は別世界の出来事の様だと揶揄された言葉ですが、オリンピック後の東京でもパラレルワールドの世界が進行しているようです。

「苦しい 助けて…」息子の電話 入院まで1週間 母が感じたこと

東京の生活は基本、隣は何する人ぞ、なので入院出来なくて苦しんでいる人と平気で出歩いて飲み歩いている人が隣り合って暮らしているわけです。こういう悲劇が各所で繰り広げられているのと余り危機感を感じていない日常が同時進行的に遠いニュースの様にテレビで伝わって来るわけです。これが本当に同じ場所で起こっている事なのか。

自宅療養はプライベート空間なので広く知られる訳ではありません。報道でしか伺い知る事ができない事でもあります。まさにパラレルワールド東京が出現しているようです。すぐ隣で同じ瞬間に起こっている事なのに遠いアフガニスタンと同じ地平でしか知る事が出来ません。

自宅療養でも病院内でも普通に暮らしている人には中々伝わって来ない事です。本当に今東京で起こっている事なのか実感が湧きません。自分が交通事故や怪我でもして救急車に運ばれないと実態に触れる事が出来ないのかもしれません。

東京は毎日5千人の感染者が発生していますが、実際には1万人位の人がいるのかもしれません。それでも千人に一人の割合ですから、多くの人にとっては関係のない世界の様に感じ取ってしまうかもしれません。これがどれだけ自分事と感じられるのかも重要なのかもしれません。こんな所にパラレルワールドが身近に感じられるとは思ってもみませんでした。