IT立国どこ、日本はITとは無縁の国だった事が判明

IT立国どこ、日本はITとは無縁の国だった事が判明

接触確認アプリのAndroid版が昨年9月から機能していなかった事が判明して大騒ぎになっています。昨年6月の公開直後から不具合が相次ぎ、まともに動いてなかったと思いますが、今更感も強いです。元々その程度の扱いだったのだなと分かります。これで本気で感染を防ごうとは誰も考えて無かった、要らない子だったのです。

接触確認アプリ「COCOA」、Android版は昨年9月から事実上機能せず 政府謝罪

ITの弱さは昨年の全員特別給付金のマイナンバーカードの混乱から問題になっていましたが、保健所の感染者登録でもFAXからシステム切替問題でも起こり、次々と使えないシステムが問題になりました。ここにきてワクチンでも新システム開発とか心配しか有りませんが、混乱は極に達しています。

何でこうした問題が起こるのか?それは根本的には日本はITなんて信用していない事が根深くあります。そしてそれは機械より人を尊重する姿勢でも有るでしょう。日本では余りにも人を優先させる社会なのです。これは道路行政一つとっても人優先の交通ルールが物語っています。

またソフトウェア産業が過酷な労働条件で二次三次下請けとか、建設業界になぞられる様な酷い状態になっていることも多く語られています。そんな状態で優れた製品が生まれる訳もなく、人々を惹きつけるような産業に育っていない事も問題です、いや、問題にもなっていない事が問題なのです。

昨今、将棋や囲碁の世界でもAIが世界一になって話題になりましたが、今では忘れられた様に話題にもなっていません。その代わり人間の将棋界が盛り上がっています。どうしてでしょうか?AIに負けても人間同士がやるから意味があるという事でしょうか。

それはそれで良いのですが、AIがこれからどうなるかという事に余り関心が無いのも心配です。自動運転だってAIの開発が重要になるのですが、自動運転の未来に悲観的な人が多くてビックリです。日本以外では自動運転は既定路線だと思いますが、日本では自動運転の社会はまだまだ先と思っている人が多いです。

結局、自動運転も日本では外圧によって進む未来しか見えません。海外が先行して自動運転が進み、輸入障壁と問題になって自動運転を許容する未来です。日本の法体系の遅々とした進み具合からするとそう考えざるを得ません。

多分、欧米ではここ2、3年で自動運転の本格運用が進むでしょう。運転免許の取得も高度になり、かなり優秀な人しか取得出来なくなります。後は全て自動運転に乗るしか選択肢が無くなります。人が運転するのは贅沢な遊びになって一部の富裕層に限られるようになります。

そうすると道路が自動運転だけの車になるので制御が楽になり一気に自動運転が普及します。自動運転の車を意図的に妨害すると罰金が課せられます。そうした未来が直ぐそこに来ています。それに日本人は気付かないのです。

完全にIT後進国になっています。多分中国と欧米とアジアはIT先進国になるでしょう。日本がどうやってこの先生き延びていけるのか全く読めません。中国のように世界の工場にも成れない日本にどんな選択肢が残っているのか皆目見当もつきません。