トランプは大統領の枠を超えたスーパー大統領だったのか
- 2021.01.21
- アフターアース
これまでにない手法で4年間の施政を務めたトランプが大統領を退任した。トランプ氏はこれまでのどの大統領にも似ていない独自の方法で米国を運営していたように見えます。新大統領の就任式にも出席せず最後までトランプ流を貫き通しました。
これは、有る意味大きな意味を持ちます。儀礼的な意味しか無いですが、形式上は権力移譲が行われなかった事を意味します。勿論法律的には成立してますが。しかしこの事によって、トランプ支持者にはバイデンは正式な大統領では無いというアピールになっていると思われます。
つまり、トランプ流に筋は通したという事です。トランプ支持者の期待を裏切らず、今も一定の影響力を保持していると。これがバイデン大統領にはじわじわと効いて来ることになると思います。何か上手く行かなかった時や景気が低迷した時に批判が高まるでしょう。
バイデンはどちらかと言うと今までの民主党路線の大統領であり、バイデンはトランプによって、変わってしまった米国をこれまでの既定路線に戻す事が使命です。ではトランプ時代を無かった事にするのかというと、それも出来ないと思われます。ここまで悪化した米中関係を元に戻すことは不可能ですし、中国のあり方にも既に容認の限界を超えているからです。
そういう意味ではトランプの業績も無駄では無かったとは言えます。トランプ氏の存在は余りにもユニークで米国の歴代大統領の中でも比較が困難です。米国史の中でも評価が定まっていないでしょう。もっと時間が経って100年先を見据えていた等と評価される可能性だって有るかもしれません。
兎に角、一番の業績は中国の危険性を世界に知らしめた事です。内向きのトランプ氏と違いバイデン路線とは世界の覇者に舞い戻る、強い米国の復活ですから、戦争の危惧も高まります。そうトランプ氏は戦争を起こさなかった事も特質です。
決してバイデン政権が夢と希望を与えてくれる訳ではありません。案外トランプ政権とはその見掛けの派手さによらず堅実路線だったのかもしれないです。バイデン政権は地味に見えますが、巨額な財政支出を掲げており、増税は避けられないと見られています。
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