脆弱性が露わになった現代社会に人類はどう対処するのか
- 2021.01.15
- アフターアース
新感染症の流行は期せずして現代社会の脆弱性を露わにしました。こんな強敵ウイルスが現れたのだから仕方ないと考える向きもありますが、新感染症は、どうやら初めてではないようなのです。
それと言うのは、19世紀末期の1890年のロシアかぜと呼ばれるものは当初インフルエンザと思われていましたが、最近の研究により、当時の新しい新感染症による感染症だった可能性が高いと言うことです。当時致死率3~4%もあったらしく今の新感染症より高い位です。
上記リンクはwiki英語版なのでGoogle翻訳で見て下さい。
当時半年で世界に蔓延してパンデミックになり150万人の犠牲者も出たという事で大きな脅威となりました。それでも後のスペインかぜの方が影響が大きかったのであまり語られる事は多くないようです。
しかし、影響は現代の方が確実に大きくなってしまいました。当時は資本経済も今ほど発達してなく、戦争も多かったのでそういう動乱も必然的にあり得る事として受容されていたとも言えるかもしれません。
しかし、現代社会はほんの少しの変化で社会が大きな影響を受け大問題化してしまいます。社会が脆弱化したとも言えます。あらゆる産業が大打撃を受け嵐が収まるのを待つしかないようです。
未知の感染症はこれからも登場するのは間違いありません。社会も医療システムも今までの方法で良いわけがありません。この脆弱化した社会をより強靭な社会に、より柔軟な社会に変えていかなければなりません。
昔に戻れないのは確かですが、だからと言って脆弱性が許される訳ではありません。高度な社会システムを構築しながらも予期せぬエラーに対応出来るシステムが必要なのです。不可能に見えるかもしれませんが、ある程度想定出来る脅威に対して準備する事は可能です。総てを運任せには出来ないのです。
-
前の記事
綺麗事政治過ぎたオバマ路線の反発がトランプを生んだ 2021.01.15
-
次の記事
人の死生観が変わる時、パンデミックは社会変革を迫る 2021.01.15