綺麗事政治過ぎたオバマ路線の反発がトランプを生んだ
- 2021.01.15
- アフターアース
トランプさんやっちゃいました、感が強い米国ですが、トランプのやる事はサスティナ ブルブルじゃないという感が強いです。人の怒りや反対を原動力にして人気を集める手法の行き着く先が議事堂襲撃に結び付いた形です。
どうしてこうなったかというと、余りにもオバマ政権が綺麗事政治過ぎて反動が来たという感じです。核削減や協調路線で目覚ましい進展をしましたが、米国内では妥協を強いられる政策に反発する人々が地下のマグマの様に溜まっていたのです。
それがトランプの登場により、圧倒的支持を集めてしまった原因です。ですからバイデン政権ではこの保守層の反発を生まない様に慎重に動かないとオバマの二の舞になるでしょう。第二、第三のトランプが出現する事になるのです。
いや、まだまだトランプ氏も諦めた訳ではありません。弾劾裁判で有罪になれば道は絶たれますが可能性はまだ低いと見られています。またトランプが有罪になったとしてもトランプ的なるもの、その支持者は無くなりません。それをどう回収するのかが米国に問われていることです。
共和党もトランプ路線と訣別するのかどうかが問われています。元々トランプ的なものを秘めているのが共和党路線ですが、それを利用したやり方の行き着く先は議事堂襲撃に繋がる様なものですから、ここは十分に考えなければならないでしょう。
トランプ的なるものは民主主義の脆弱性を露わにしたとも言えるので、それをどう改善出来るかが課題になります。これは共和党にとっても危機なのです。
また民主党にとっても安易なオバマ路線は取れないので、民主党にとっても従来の路線からの変更を余儀無くされます。どうやらトランプの存在は米国はどうあるべきか、という根源的な問いを呼び起こしたのかも知れません。
-
前の記事
日本は国公立病院を増やす方針に転換すべき 2021.01.15
-
次の記事
脆弱性が露わになった現代社会に人類はどう対処するのか 2021.01.15