トランプバブルの終わり、現実に引き戻される米国市民
- 2020.12.05
- アフターアース
バイデン大統領が略確実になり、いよいよトランプ政権の終了が決定したようです。これは米国の夢が終わり現実に向き合い始める一歩となるでしょう。ある意味、泡沫の夢が終わったのかも知れません。
ある意味、米国民は幸せだったのかも知れません。この4年間、トランプは米国民に夢を与えました。米国が世界一で、世界は米国の思うがままに動いていくのだという幻想に浸る事が出来ました。
いや、世界の事など知らず、米国内の事だけを考えていれば良いのだ、という方が実情にあっていたかもしれません。世界の事など、どうでもよくて米国の心配だけしていればいいのだという気軽さがありました。
しかし、それももう終わりです。米国はバイデン政権の元、また世界のリーダーとしてイニシアティブを取って行くのだという事を明確にしています。世界協調、温暖化防止、環境優先と困難な道を歩むことを決めました。
米国民は世界の現実に向き合い、難しい選択を迫られるようになります。米国のバブルも終わってしまうかもしれません。今はまだご祝儀相場で賑わっていますが、バイデンの政策がはっきりすれば、マイナス面も徐々に明らかになり株価暴落もあり得ます。
そうなった時、また亡霊のようにトランプが蘇って来るかもしれません。おっと、まだトランプは生きてました。この時トランプ政権の方が良かったと思う人が大勢出て来るでしょう。バイデン政権は常にトランプ政権の影に怯える事になります。
バイデン政権が現実路線を取るたびに、厳しい現実にぶつかりますので、どうしたってトランプがまき散らした幻想政策の方が聞こえが良いわけです。バイデン政権は常にこのトランプの幻想と比較を余儀なくされます。
トランプの幻想は幻想ですから結果が出ません。それが如何に荒唐無稽なものでも証明は出来ませんから、根気よくそれが間違っていることを丁寧に説明をしていかないとなりません。しかしそういう話は面白くないので受けが良くありません。
バイデン政権は勝ち目のない戦いに常に向き合わなければならないのです。もしこの戦いに負ければ、次の大統領選に出馬も検討していると言われるトランプに負けるかもしれません。勿論その時の相手はハリス氏ですが。
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