新感染症で明確になった戦争から何も学んでない日本
- 2020.11.24
- アフターアース
日本は前の戦争で深く反省した筈なのに、図らずしも感染禍で何も反省してない事が露呈してしまった。まず科学的事柄を重要視せず、背に腹で物事を決めてしまう。今回のgo toトラベルはその絶好の好例となった。
首相×都知事会談“GoTo停止”明言せず(日本テレビ系(NNN))
前の戦争と同じく、この戦いで負けたらどうするというシナリオも無いまま行き当たりばったりで始めてしまう。go toトラベルも感染者が増えたらどうするというシナリオが全く考慮されず、その時になったら考えるという悪しき伝統の上に成り立っている。まさに泥縄的対応の見本になっている。
そして、感染急増場面で、あたふたと取り乱し、急な決断も出来ず時間だけが経って行くという最悪の対応になっている。こんな国が戦争に勝てる訳もなく、Bプランは無いわ、決断は出来ないわ、対処療法でその場しのぎばかりで何の計画も立てられず、何の終着点も見いだせない状況になっている。
どうしてこんな事になってしまったのか。確かに戦争をしない国になったのだから、戦争に勝つ必要も無く、こんな体たらくでも全然問題ないのかも知れません。しかし何も戦略的考えとは戦争ばかりに必要なものでなく、国としても企業としても必要なもので、これが無ければ厳しい国際社会を乗り切れません。
勿論、戦争の反省から科学を重視してあらゆる想定を念頭に置き、戦後逞しく成長出来たのは事実ですが、それが従来言われて来たより戦後の幸運状況が齎して来たもので有ることが近年はっきりして来ています。日本の戦後はそれ程科学的でも無ければ、戦略的思考でも無かったのです。
それが今回の新感染症対策ではっきりと現れてしまいました。数値を大事にせず、総合的俯瞰的立場で決めていくという訳の分からん言い草で何を決めようとしているのかさっぱり分からず、必要な時に必要な対策も打ち出せなくなっています。
日本は人口も減少で国力も低下しているのに、指導者がこんな体たらくでどうするのでしょうか。全くお先真っ暗な状態です。せめてリソースが限られているならそれを最大限に生かす知力が求められます。リソースが限られているのは前回同様ですが、せめて効率的な無駄のないスマートな国でありたいものです。
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