go toトラベルの最大の失敗は政府が推奨しているように見える事
- 2020.11.24
- アフターアース
元々、菅総理が官房長官時代から推進してきたgo toトラベルなので余計これが国是のように映ってしまった面も否めない。また国民の行動として割引が有るものを使わない手はないという心理が働くので使わないという選択肢が限られると思う。また予算が限られているというのも今しか使えないという動機を生じ利用に加熱が生じていたのではないか。
感染症の対策では接触削減がマストなのでいくら感染防止を呼び掛けても完全に感染防止をできる人間などいない。後で思い出せば、あの時の行動は感染リスクがあったのではと一日を振り返れば何回もそういう場面が出て来るものだろう。だから究極の対策はロックダウンであり感染対策の最良の手段は家から出ない事である。こういうベストプラクティスが判っている中でgo toトラベルを実施したというのは、殆ど実験的なものであり結果は見事に失敗したと言わざるを得ません。
この急拡大に及んではブレーキを掛ける為にはかなり大きな制限を掛けなければ影響を与える事は出来ないでしょう。経済を回すために何もgo toトラベルを選ばなくても他にも幾らでも手段はあるのではないか。もっとオンラインを活用できるように企業設備に無利子で貸し付け行えるようにするなど、また将来の利益を先取りして受け取れるようにするなど幾らでも方法はありそうです。
例えばワクチンが普及した後に予想できる売り上げを前借して無利子で貸し付け出来るとか、そういうのを大々的に行えば多くの事業者が安心して過ごせるのではないか。また今年の不利益を来年から10年間で分散して返還できるとか様々な方法が考えられるのではないのか。またお店を完全個室化や隔離化する改装費用を融資するなども有効でしょう。
もちろん無理な改装などしなくても、ワクチンが出来て正常化すればまた元通りの生活が可能なのだから今だけの緊急政策のつなぎでも良いのでしょうが、感染症がここまで注目されると第二第三の感染症に対応出来るようにしておく事も無駄ではないと思います。
政府はどうしてここまでgo toトラベルやgo toイートに拘るのか。一番手っ取り早く既存事業者からの声も大きいからでしょうか。どちらも接触を増やす感染対策と対立する施策ですので一番後回しにする方法に思えます。go toトラベルやgo toイートも接触を回避できる事を条件にすれば良いのかもしれません。ITを駆使して人出予想をして密集を避けられる工程を組むなど更なる工夫が求められます。
いずれにしてもやり直しが必要です。もっと感染対策を施した接触機会を増やさない仕組みを整えて再開しなければなりません。接触機会が少ない程割引率を上げる方法も良いでしょう。一人旅行が最善である事は言うまでもありません。この感染拡大が収まってきたら、こういう事も含めて再チャレンジしてもらえれば良いと思います。
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