米大統領選の結果はバイデンになったけど投票数は米国を二分

米大統領選の結果はバイデンになったけど投票数は米国を二分

米大統領選は史上最高の投票数を記録しトランプは7100万票、バイデンは7500万票となった。この拮抗した投票結果にはバイデン政権になったとしても政策に影響を与えるでしょう。民主主義では1票でも多い方の意見が選択されるシステムですが、それで纏まるとはとても思えません。

バイデンは簡単に分断化といいますが、トランプに投票した人を納得させるには中道路線を取らざるを得ないでしょう。こういった欠点を打開する為に考えられた方法にくじ引き民主主義があります。票で争うより、くじ引きだから仕方ないという諦めがつき易いからでしょうか。

「くじ引き」民主主義について~選挙制と抽選制

大統領選も最終選考まで4人くらいの候補者を出して、選挙戦を戦わせ過半数を取れない場合は上位二者をくじ引きで決めるという方法も考えられます。ほぼ同数の票数の一方を切り捨てるのは余りにも無謀です。これは大阪都構想にも言えますがほぼ同数なのにあっさり決定してしまうのも驚きです。これは投票行動がほぼ分析研究され、選挙運動が効果的に展開されるに従い、ほぼ結果が二分されるようになって来ているのだと思います。そうなるとこれから増々こうした接戦が多くなると思われます。

こうなると増々、くじ引き民主主義が検討されるようになっていくと思われます。真の公平を目指すには抽選による方法しかない事は宝くじを見れば分かります。勿論、変な人や過激な当選者が出ないように事前にある程度のフィルタリングは必要になると思います。AI化や一人一人の最適化なども実現している世界で政治の世界もAI化で政策が自動で立案されて行くような世界が求められています。

米国の大統領選挙は余りにもコストが掛かりすぎです。一人ひとりアンケートを取ってどういう政策がいいか集計して纏めればもっと低コストで最適な政策が立案できるはずです。余りにも時代錯誤な選挙方法は見直すべきです。もっとも米国大統領選は形式化していて四年に一度のお祭り騒ぎが出来るイベントとしての側面が強いのかもしれませんが。

政治という一番人間的側面が強いシステムは一番デジタル化が遅い分野でここをどうやってデジタル化していくかが人類の課題です。ただこういったエモーションの部分をデジタル化した後に何が残るのかという問題もあります。こういった分野でも新たな提言が欲しい所です。ここでいつまでも足踏みしても人類の飛躍的発展は望めません。デジタル化はとうとう人間がどうあるべきかかを真剣に考える段階まで来ていると言えそうです。