メディアの後押しで大統領になれたバイデン氏
- 2020.11.08
- アフターアース
メディアが世論調査でバイデンの優勢を伝え、蓋を開けて見れば思ったより接戦で大票田のフロリダを制したトランプ。どちらに転ぶか判らない状況で元々民主党の地盤であったラストベルト地帯のミシガン、ウィスコンシン、ペンシルベニアの州で逆転を収めて、メディアが当選確実を祝福しました。
終始メディアを味方に付けたバイデンはメディアに助けられメディアに担ぎ上げられた大統領と言えるかもしれません。有る意味シナリオ通りになったとも言える大統領選、トランプの訴訟も予定されていたイベントと言えそうです。そういう意味では何の番狂わせもない予定調和の選挙戦だったのかもしれません。
世論の声を反映したからメディアが報道したのか、メディアが誘導したから世論の声が靡いたのか分かりません。本当にメディアは公平だったのか疑問の声が上がります。トランプ陣営からすればメディアによって落選させられた想いが強いでしょう。
それも普段からのメディアに対して攻撃性の強かったトランプの姿勢が招いた結果ですが、メディアを敵に回すとこういう結果を招きかねないという検証が得られたという事でしょうか。しかしトランプには他の手段があった訳も無く、メディアの攻撃性で自分の支持を取り付けていた節があります。ですから有る意味この結果は自業自得の面があると思います。
バイデンはメディアとも協調路線で進めて行くと思いますが、政治的に苦しい場面に立たされた時、メディアとの関係がどのように推移していくかも焦点になるかも知れないです。いずれにしてもバイデンが高齢なのでハリス副大統領の役割が重要になって来るでしょう。
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