トランプでもバイデンでもアメリカは変わらない
- 2020.11.02
- アフターアース
大統領選では立場を明確にするため対立を煽る構図になっていますが、どちらが大統領になっても余り変わらないようです。バイデンがなった方がアメリカが良くなるとする論もありますが、バイデン氏でアメリカをまとめられるか不安が残ります。結局、米国白人層のトランプ支持者がバイデンの政策に不満を募らせ、デモや暴動を繰り返す可能性もあります。
サンデル教授「バイデンが大統領選で勝っても、根本的な問題は消えない」
やはり米国をまとめるにはある程度トランプ氏の様な力強さやメッセージ性がないとダメなんではないでしょうか。バイデン氏ではどうしても弱々しく強いアメリカのイメージが出せません。前のオバマ氏の時は若々しさがありましたが、やはりトランプ氏の対抗馬には若い大統領候補を選べなかった民主党の戦略的ミスのような気がします。
バイデン氏はトランプ氏との違いを強調しますが取れる政策は限られています。世界との協調を強調するバイデン氏ですが地球温暖化を推進するとしても、それを材料に他国と対抗する構図は変わらないと思います。減税問題もこれを取消したとすれば大きな批判に晒される事は目に見えています。どちらがなっても問題山積みなら、改めてどちらの選択がましかという事が問われます。
そうやって消極的選択を積み重ねた結果、残るのはイメージ戦略しかないのでアメリカの顔としてトランプかバイデンかという部分しか残らないのではないかと思います。今回の大統領選が済んでも、これからの米国の方向性を真剣に国内で再構築しなければならない時期になっているという事は確かだと思います。それが米国に残された今の米国の喫緊の課題だと思います。
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