新型は空気感染するか?米CDCの答え「ときどきある」
- 2020.10.12
- アフターアース
以前から新型は空気感染するかという話題にWHOはYESだったが、ついに米CDCも「時々ある」という答えに変更したようだ。これは一度9月18日に「空気感染もありうる」としたが、その直後に「まだ案段階のもの」といったん引っ込めた経緯がある。しかし今回「飛沫感染や接触感染では説明がつかないケースがたくさん報告されている。ようやくCDCも空気感染を認めざるを得なくなった」という事のようです。
この件はエアゾール感染として中国武漢発生の時から言われていた、古くて新しい話題ですが、日本では密室状態でクラスターが発生しライブハウスなどで問題になったので、このような場所で多くの人に感染が広がるのは常識化しています。それがこれまで米CDCでも認められなかったのは政府からの圧力があったのではないかとまことしやかに語られています。
この「ときどき」というのは密閉、密集、密接といういわゆる三密状態が成立した時に起こるという事を現わしていると思います。つまり換気が良い場所や外の場所ではそうそう起こるものではないので空気感染するからと言ってパニックになる必要はないという意味だと思われます。
このウイルスはインフルエンザウイルスに比べてもしぶといので、飛沫でも小さい飛沫は地面に落ちる前に乾燥して飛沫核のみになり空気中に漂って、それでもこのウイルスは活性化を失わないものと思われます。
セ氏20度の環境で、ガラスやスマホのディスプレー、ポリマー紙幣(オーストラリアが導入)などつるつるした表面に付着したこのウイルスは、28日間生存する。インフルエンザウイルスの17日間より長いことが分かった。
しかし、今回米CDCがこんなに結論が遅くなるのも、指導力が発揮できないのも、新型が米国に大流行してしまった要因とも思いますが、世界一優秀と言われた米感染症対策の中心はどうなってしまったのでしょう。これは新型がありきたりな風邪のような顔をしているのも要因がありそうです。ご存知のように米国はインフルエンザも毎年大流行している国ですがこういうありふれた感染症にはCDCはあまり役には立ちません。エボラとか炭そ菌など特殊な感染症には威力を発揮できるものの、余りにもインフルエンザのような普通の病気のように急速かつ大量に流れ込んで来たのでなす術が無かったという事かもしれません。
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