西洋社会と相性が悪い新型ウイルス
- 2020.10.06
- アフターアース
フランス、スペインで新型が再び急増している。世界で一番の感染者を出している米国を始め、どうも西欧社会と新型ウイルスは相性が悪いようです。
フランスでは経済再開後バカンスに入った事もあって、そのまま新型の事なんて忘れてしまってバカンスをエンジョイしたようだ。その結果秋になって感染者が増え続け、ここに来て一気に急増しているようです。スペインも似たような事情のようです。
マスク一つとっても、西欧社会では抵抗が大きく、新しい生活様式がどうも根付かないようです。これは何なんだろう。そして政府の制限に対しては激しい反対が起こります。自分達に少しでも制限が掛かることに我慢出来ないといった感じもします。
米国でも、そうですが自由を制限される事に激しく抵抗する伝統があります。ウイルス禍でもバーベキュー大会や集会が各地で行われマスクもせず、普段通りの挨拶やハグが行われたりします。却ってウイルスに抵抗するようにです。
そういう人達が西洋社会の自由と民主主義を育んできたから変えられないのかもしれません。一方で日本では、押し付けられた民主主義と言われ、あくまでそれは外からやって来たもので国から教えられて入って来たものでした。
だから自由が制限されても、それ程アレルギーが無く、こういう時は我慢しようと切り替えられるのかもしれません。むしろ政府が言わなくても自主的に外出自粛を行ってきた感じです。
やはり根本的に社会の成り立ちが違うような気もします。アリとキリギリス位違うような気もします。基本的に欧米社会は国が厳しく命令する形でロックダウンや外出禁止が行われます。違反すれば高額の罰金です。
日本は敗戦以来、新憲法でそういう仕組みが出来なくなっています。そこで、今回、強制力が必要だと議論が高まっているのです。しかし日本では概ね新型対策は欧米より上手く回っています。
この辺の問題は社会の構成や文化的側面など研究対象になりそうです。ウイルス禍においてそういう側面が浮き彫りになったのは確かなようです。日本と西洋社会に深くて長い溝が有りそうです。
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