NTTがドコモを完全子会社化で携帯料金が下がるの
- 2020.09.29
- アフターアース
元々NTTの一部門であったドコモが民営化の流れで別会社になって身軽になってどんどん巨大化していったと思うのですが、寝耳に水、青天の霹靂とばかりに突然の子会社化宣言。これには一体どういう絡繰りがあるのでしょうか。
菅政権が強制発動したとかいう思惑もあるようですが、そこまでの線はないと思います。しかし、今となっては重荷としか思えないNTTを背負い込む事にどういう意味があるのでしょうか。ゆくゆくは持ち株会社になって配下にドコモとNTTを置く構成になるのでしょうか。
そう考えると、ドコモ口座の失敗のツケは大きかったと言えるかも知れません。あれでドコモのブランドイメージは失墜しましたから、ドコモの株を手放したい株主も多そうです。この時期に高値で買い取ってくれるなら応じる人が多数出そうです。これに間髪を入れずに子会社化を発動したのは千載一遇のチャンスを逃さない中々の経営手腕と言えるでしょう。
ドコモとしては手も足も出ない感じでは無いでしょうか。弱り目に祟り目ですかね。一つの判断ミスが企業の存続に関わる瞬間を垣間見ました。金融庁としてもドコモが犯した過失をNTTが監査役を引き受けてくれるなら安心でしょう。
しかしこれで自由を奪われたドコモが、これまでのように競争力を維持できるかが問題になります。しかし世界はGAFAに代表されるように資本力が試される巨大企業の席巻の場になっていますので、資本増強の見地からも子会社化を判断したものと見られます。
5Gの基盤として地上のネットワークが重視される為、そこに強みがあるNTTとの相乗効果を狙って攻めていくのだろうと思われます。しかも携帯料金の値下げも、一時的にドコモの財務状況を悪化させますので、完全子会社化は歓迎される空気が支配的かも知れないです。
本当に何が起こるか分からない社会です。今度は地方銀行やゆうちょ銀行にも飛び火するのではないでしょうか。しかし元々はNTTとドコモの分離化は巨大過ぎるNTTを分散化させる狙いもあった筈ですが、既に一体になっても巨大とは見られないという事なのかもしれません。
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