新感染症第2波死亡率低下、日本と海外の違い
- 2020.09.29
- アフターアース
4月に流行した新感染症が夏から秋に再び世界中で流行した。特に欧米では夏のバカンスで感染が拡大したようで、秋になってその結果が表れ、再び行動制限や商店の営業制限をする所が出ている。夏のバカンスではマスクや社会的距離が出来なかったのが感染拡大を招いた原因のようです。
一方日本でも7月は第2波と言える感染拡大が起きました。こちらは、当初は夜の街関連の感染が多く、圧倒的に20~30代の感染が多かったです。また制限緩和が続き徐々に会食や職場や家庭での感染が増えているという状況です。
そしてこの第2波では死亡率が下がっている所が多いのも特徴です。しかしこの現象は欧州と日本では事情が違うようです。日本ではPCR検査を増やしたのでこれまで発見されなかった無症状の人達が大量に見つかり感染者数を押し上げています。だから無症状の人が沢山いるから結果として死亡率が下がった感じです。
一方、欧州ではその様な変化はありません。(リンク先では欧米でも検査は増えているようです。)完全に二度目の流行で死亡率が極端に下がっています。これは何を意味するのでしょうか。仮設としては第1波で観察されているより大きな広がりの感染が起こっていて免疫が出来ているのではないかというものです。
感染や発症まで至らなくて、ウイルスが侵入していて免疫段階でブロックされた人が水面下で多く広がっていたのではないか。4月の段階でそうやって自然免疫で免疫が強化された人が大勢いたから第2波の死亡率が下がっているのではないかとみられるのです。
自然免疫の強化では抗体反応ではないので、抗体検査をしても反応は出ません。だから抗体検査では分からない、免疫を付けた人々が大勢いる事により、第2波の死亡率を下げているという仕組みです。
だから今が最初の山になっているインドやメキシコやブラジルは死亡率が高いままです。アメリカは?分かりません!全ての国で当てはまる状況でもありませんが、それは他にもファクターが存在するからなのだと思います。
しかし、ある程度、そういう国が多いならば、対処方法も見えて来ます。感染拡大したら、まず抑え込む対策をして一旦収束させれば死亡率が下がっていく。これを繰り返して行けば、段々病原性も弱まって行くような感じもします。
これはウイルス側だけではなくて医療側にとっても山が有ることで体制を整えたり、検証が進んだり出来ますので、良い側面もあります。こうやって新感染症が普通の病気になって行くことが好ましいシナリオだと思います。
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