ゆうちょ銀行の件は国民の預金を放出させる為なのか

ゆうちょ銀行の件は国民の預金を放出させる為なのか

ゆうちょ銀行が揺れている。この件で金融庁を統括する大臣と郵便局を統括する大臣二人が出てくるが、こういう二重構造が郵政問題に影を落としている気がするが、どうだろうか。こう二つの相から睨まれては健全な経営は出来ないような気もします。

2大臣「ゆうちょ銀対応遅い」 2020年9月25日

郵貯と言えば資産隠しとか騒がれて口座数が制限されるなど様々な問題がありましたが、紆余曲折を経て民営化になりました。しかしそれでも巨額の国民資産が溜め込まれているとして、ここが放出されれば経済の動静にも銀行の経営にも大きな影響が現れます。

つまり、ここから大量の資産が動けば巨大な銀行の一つや二つが生まれる位のパワーが秘められているのです。その資産をどうするのかが長年検討されて来たのですが、これといった解決策も無く今日に至っています。

しかしこのような事件が発生した事により、多少の資金が動くことが期待出来ます。今の所、ゆうちょ銀行は全額補償を表明していますから安心ですが、信用は相当低下した事は否めません。これを期に預け先を変更する人も出るでしょう。

そこまで考えていなかったとしてもこんな体たらくでは安心して資産を預ける事は出来ないでしょう。やはり民間銀行としては大チャンスなので営業姿勢を強めて来るでしょう。

そう言えば、日本郵政では、かんぽ保険で大きな痛手を受けたばかりで、ゆうちょ銀行でもこんな事では日本郵政の二大柱で大打撃を受けたはずです。日本郵政に大きな改革が必要なのは間違いないでしょう。