人は逮捕されても、敬称を使う必要がある
- 2020.09.25
- アフターアース
山口さんの事件で釈放されると、報道では一斉に山口さんとさん付けになった。そもそも逮捕されても、さん付けでならない筈だ。逮捕されても無罪の可能性があるので、敬称を付けないのは名誉毀損の可能性がある。そこを習慣というだけで、これまで逮捕されると○○容疑者と報道では表現した訳です。
そもそも警察が物事の善悪を決める訳では無く、決めるのは裁判所ですから、裁判で有罪が確定するまでは推定無罪の原則に於いて人は敬意を払う存在なのは日本国憲法を持ち出さなくても明かな事なのです。
それを警察に逮捕された瞬間から無造作に○○容疑者としてしまうのは如何にも問題です。全く誤認逮捕だった場合の損害賠償はこれまで全くされないのは世界の七不思議です。日本には懲罰的損害賠償というのが認められてないので、こうやって人権が軽くあしらわれてしまうのです。
これは間違った慣習なのでぜひ是正されなければなりません。裁判所で有罪の判決が確定するまでは、誰も人を呼び捨てや敬称無しで報道されることが無いようにしなければならないのです。
元々は容疑者という名称もなく、以前は呼び捨てにされていたのですが、それは余りにも酷いとして○○容疑者という呼び方が通称されるようになったのですが、気休めです。こういう所からも報道被害を生むという事を報道機関は真剣に考え抜いて欲しいものです。
-
前の記事
ゆうちょ銀行は不正取引と通常取引を区別出来るのか? 2020.09.25
-
次の記事
トランプ大統領が四面楚歌に、米国民の反応は如何に 2020.09.25