新型でインフルエンザが消滅の危機

新型でインフルエンザが消滅の危機

危機という表現もおかしいが、兎に角新型の流行以来、世界各地でインフルエンザの流行が千分の一とかになっているらしい。これは人類とって喜ばしい事かもしれないが、新型の方が死亡率が高いので困った事である。

インフル患者、例年より大幅減 対策が影響か:日本経済新聞

同じ感染症の予防対策では、新型の方が感染力が高いので、インフルエンザは先に感染が抑えられているのが現状である。生物の生存競争も激しいがウイルス界も生存競争とは無縁ではない。生存というより進化だろうか。

しかしこれは、人間側が予防の為にマスクや社会的距離や手洗いをしている為で、今後新型のワクチンが出来て、ある程度、予防策が緩和するとインフルエンザがまたまた出現するチャンスになるかも。

しかし、そうなるとワクチンも複合ワクチンとかになるのだろうか?新型とインフルエンザの複合ワクチンなんて、また安全性の確認に時間が掛かりそうなので、直ぐには出来ないだろう。

こうなった時、新型とインフルエンザのどちらが主導権を取るのかというのも見ものである。いや興味深い。つまり今の様な厳しい予防策ではインフルエンザは抑えられてしまうが、予防策がある程度緩和されて来るとインフルエンザにも感染のチャンスが出てくる訳です。

そんな、つばぜり合いをしていると、第三の新型感染症が出現してしまうチャンスを与えてしまうかもしれません。何せ一年後のウイルス禍を全く予想出来なかった人類ですから、一年後の世界も予想出来ない人類に何が出来ると言うのでしょうか。

全く来年の事を言うと鬼が笑うと言いますが、是ほどこの思いを強くした事は有りません。せめてこの新型の事は鬼も判っていなかったのではないかと思って慰めるしかありません。