新感染症の登場で揺れるワクチンを取り巻く状況
- 2020.09.15
- アフターアース
今は新感染症のワクチンの完成が待ち望まれているところで過去になくワクチンの期待感が高まっている所でしょう。しかしワクチンを取り巻く状況は決して楽観出来る状況ではありません。近年ワクチン反対派が過去になく広まりワクチンを受けない人が過去最高に達しているからです。
これには背景としてワクチンのタダ乗り論があります。ワクチンというのは必ずしも全員がする必要がなく7割とか8割でも集団免疫として有効に働くからです。これは新感染症の登場で有名になりました。つまり周りのワクチンを受けた人に守られて未ワクチンの人の感染も防いでくれるというものです。
それを逆手に取ってワクチンが無くても感染しないと言うのが反ワクチン派の主張です。これはあくまでも少数派だから成り立つのであって、大部分の人がワクチンを受けなかったらたちまち感染が蔓延してしまいます。つまり反ワクチン派もワクチンの恩恵を受けているのです。
それなら新感染症によってワクチンの重要さが改めて認識されたのだから追い風ではないかと考えられますが、様々な問題があります。
まず、通常3~4年掛かると言われているワクチンが一年未満で作られようとしている事。そのため余計安全性に疑いが持たれています。また、有効性についても本当に効果があるのか、効果が限定的なのではないか。直ぐに効果が消えてしまうのではないかとか様々です。勿論、副作用についても同様です。
この新感染症のワクチンで大規模な健康被害が発生すればまたも反ワクチン派が声を荒上げてしまうでしょう。だから余計慎重にならなければなりません。また、こういった急ピッチな生産体制に不安からワクチンが出来てもワクチンを受けたくないと考える人が多いという結果が出ています。
そういった隙を狙って反ワクチン派が息を吹き返して、一気に広まる可能性があるのです。それと若者の症状が比較的軽いのでワクチンを受けるのに割に合わないと考える人も多そうです。若者は無料で無かったら殆どワクチンを受けるインセンティブを感じないでしょう。
こういったワクチンを取り巻く状況は中々厳しいものです。また今年のインフルエンザと新感染症の同時感染を危惧する動きもありますが、インフルエンザは今年は昨年同時期の千分の一という結果も出たりしていて、既にワクチン推進派の陰謀ではないかと警戒する動きもあります。
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これは南半球でも新感染症の感染でインフルが極めて少ないという結果が出ています。ですからインフルエンザは余り深刻に考えなくて大丈夫ではないかと思われて来ています。ワクチン周りの複雑な状況はこんな感じなのです。
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