余りにも脆い現代社会、人類は新感染症に負けたのか
- 2020.08.14
- アフターアース
余り攻撃力が強くない新感染症に人類は完膚なきまでにやられています。一応社会が営まれている事を考えれば、大した事でも無いと考える人もいるかも知れませんが、既に東日本大震災の被害を超えています。その時は日本だけの問題でしたが、今回は全世界に影響を及ぼしているので、規模が違います。
既に世界の経済損失は昨年のマイナス20~30%位と云われています。これが長期化すれば更にマイナスが拡大します。各国の財政状況も急速に悪化しており、正常化まで10年以上の期間が必要との見方もあります。
一体この新感染症のどこに、そんな力が秘められているのでしょうか。それは一種の弱さが齎す影響力です。今回のウイルスはSARSやMARSより弱毒であることが知られています。しかし、感染力は強いのです。またリンクが追いづらいのも特徴です。
それはなんと言っても無症状者が沢山いる事が全ての原因になっています。しかも発症前が一番感染力が強いという厄介な性格を持っています。つまり発症してから見つけて隔離しても感染拡大を完全に防げないという、これまでの感染対策を無効化する恐ろしさを備えているのです。
人類はこの攻撃に未だ有効な対抗策を打ち出せず感染拡大に歯止めが掛けられていないのです。
これに対する弱い対抗策は全ての人が既にウイルスを持ってると仮定して用心するというマスク、社会的距離というものです。しかし、それさえも世界的に見ると上手く行っていないのが現状です。
日本でも一部の人達の油断から感染が広がっています。しかし、一方で余り強い予防策を取らない国々も現れています。効果がコストに見合わないとして積極的な予防策を取らず、被害をある程度容認するという選択です。
日本でも一部その様な状態になっているとも言えます。被害を抑えるには余りにもコストが掛かり過ぎるので、コストを掛けずに容認した方が合計で黒字になるという戦略です。
確かに飲食店など考えれば、ある程度の感染者が出ても社会を回して行く方を容認した方がプラスなのかもしれません。そこでどれだけクラスターを出さないかが重要になります。実質日本はその方向に進んでいると言えそうです。
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