フロアコーティング現象学 どうして誕生したのか
フロアコートは日本だけのものと言っても過言ではありません。では、どうして日本で生まれたのでしょうか? 今日はそのフロアコーティングが生まれた原因を考えてみましょう。
その前に昨今のコロナの流行で、日本が比較的流行が抑えてられている原因に玄関で靴を脱ぐ習慣が考えられます。そこで靴裏に付いたウイルスが遮断されるのが大きな理由ではないかと考えられます。土足禁止の習慣がコロナやウイルス等から家の中への侵入を防いでくれたのだと思います。
フロアコーティングは家の中でも土足で暮らす外国では考えられないことです。土足であれば砂や石ころ泥など平気で床に入ってきます。そんな中ではフローリングは傷だらけでボロボロになる事が前提で暮らしています。だから最初から傷がついても汚くなっても目立たないようなフローリングが使われています。
ところが日本ではどうかというと、床は常にキレイに拭かれていて傷もできるだけ付けないように生活していると思います。これはやはり畳での生活が基本になった素足または上履きの文化のたまものでしょう。外と内とを厳密に分ける東洋的な精神文化の影響まで考えられます。日本の丁寧なラッピング文化とも共通するところでしょう。昔、新車を買った人がずっと座席のビニールを外さないまま使っている人がいましたがそこにも影響を見ることができます。
日本ではあらゆるものにカバーが付けられラッピングされコーティングが行われます。近年では人が触るところには抗菌コートがされているとの表示を見ることも多いのではないでしょうか。日本人は潔癖症でしょうか?穢れとか実体に直接触れないとか奥ゆかしいとかそういう言葉が並ぶような世界です。
この問題に触れるとき近年ではやっぱりAppleの故スティーブ・ジョブズがiPodを鏡面仕上げで出した時、指紋や傷が付いてしまってもいいじゃないか、それが味わいになるのだから、と言った格言が思い出されます。まぁ日本にも侘び寂びの文化がありますから理解は出来ますが新しい機械でそれを言っても単に汚くなるだけのような気がします。でもダメージジーンズとかありますからうまくつかえば味になるかもしれません。そういうと思い出されるのが無垢材のフローリングの傷や汚れを味わいとして残すこと。しかしこれも高価な大邸宅の贅沢な趣味のような気もします。
そんな感じで平均的国民の暮らしの中ではコーティングなどをして出来るだけ物を長く持たせるというのが主流になっていてフロアコーティングもその一環として定着しているのかなと思います。これも日本の奇妙な習慣として厚切りジェーソンにWhy Japanese ピープルと言われてしまうかもしれません!